生活の中の茶懐石

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弥生(3月)の懐石献立

弥生三月は、女児の祭りで、衣食住に不自由せず、幸せな縁を授かるようにと、雛壇を設え、日本一幸せな「おひなさま一家」にあやかれます様親心から、「ひなまつり」を祝いました。

それぞれに、意味のある事柄がありますが、その中でも、食に関しては大地に美しい花を咲かせる意味を持つ「三色団子」。蛤だけが、二枚貝の中で、その貝しか蓋が合わない事から、女児が嫁いだ縁を全うするようにと、必ず「貝料理」を用意します。

向付け

椀盛
焼物
煮物
小吸い物
八寸
牛乳とうふ 白魚 柚子胡椒
角切り 大根 人参 合せ味噌
三色(赤・緑・白)団子  柚子
鮭 巻焼き 粉山椒 焼ねぎ
蟹茶碗蒸 ゆりね 木の芽
時のもの
赤貝 防風・二杯酢

          

向付  牛乳かん 葛1に対し牛乳5の割合で溶いて、なべ底が見えるまで練る。
流し缶に入れて冷やして固め、四角・三角に切って盛る。
あらかじめ、小口の湯呑みの底に「くこ」をいれて、その上に流し て入れ、伏せて盛ると景色がある。           
合せ味噌 大根・人参
白魚 さっと炙って、若芽にもたせかける。
菜の花 たっぷりのお湯で、さっと茹でる。
穂先の花をつかう。柚子胡椒を添える。
椀物 三色真蒸 白身に卵1個割りいれ、よくあたり、出汁1カップ加えながらよく混ぜ「耳たぶ」ぐらいの固さに仕上げる。
三等分に分け、大地の緑として「青海苔」・幹として「白」・花として「食紅」で、三色を作り重ねて蒸す。
焼物 鮭雛焼 キングサーモンを三枚に下ろし、骨を抜いて1センチに切り、薄塩して10分おき、紙で拭き取って、みりん・醤油につける。
お雛様に見立て、着物合せにして、オーブンで焼く。
煮物 茶碗蒸(蟹・よもぎ麩) 卵1に対し出し汁4・ 塩約1% みりん小さじ1、卵を箸で切るようにほぐし、出汁を加えて調味する。
水嚢で漉して器に注ぐ。
八寸 赤貝

「向付」とは、懐石膳を正面に置いた時に、自分から見て向こうに置くからと覚えてください。
よく、懐石料理は難しいと考えられますが、仏の悟りを得る為に禅定から始った形は、極、ごくシンプルである筈です。
理屈も無ければ、とって付けたものもなく、有るがままを其の侭、写しだしているに相違有りません。

弥生(3月)の特別メニュー「赤貝」

今月の献立には、赤貝を使います。毎年三月の約束事のようになって、私は、季節を感じています
お稽古の皆様にも「旬」の彩りを直接触れていただきたいと思います。

赤貝は「洗い」が大切です。
この季節には「肝」もいただけますが、水が温かくなる頃、赤貝が子供を持つと、肝のまわりに、びっしりオレンジ色がついて猛毒を持ちます。子供を守る為でしょうか?
自然は本当に「生きる」ことに真剣だと、感心しています。
肝と昆布の佃煮 「ひも」の白和え
赤貝の仕上げは、表面の筋に対し斜めに10本ほど包丁で薄く切れ目を入れ、それに直角に10本切れ目を入れる.(筋に対し×になる)それを手に持ってまな板に打ち付けると、元気な貝は切れ目を綺麗に立てます。

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懐石の献立12ヶ月

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