生活の中の茶懐石

一宮庵 > 斎藤宗厚のおたより > 生活の中の茶懐石 > 懐石の献立12ヶ月

如月(2月)の懐石献立

先付 厚焼き玉子・鰯
向付  鯛平造り
万能ねぎ・ゆずこしょう
味噌汁
よもぎ麩
とき辛子
椀盛 鮭粕汁・ねぎ
焼物 鰤照り焼
八寸 赤貝・ほうれん草

如月(2月)の茶事

今年の茶飯釜茶事の「釜」は、特殊な室禮ではなく、皆様の家庭で、ごく日常的に茶事を催していただけたら、と考えて、「土鍋」を使ってみました。

茶飯釜茶事の第一の主旨は、美味しいご飯を炊く事にあります。
加えて、焚きあがるまでのプロセスを楽しむわけですが、火加減の・始めチョロチョロ、なかパッパ、ぐずぐずいったら火をひいて、赤子泣いても蓋とらずと歌われる如く、いかにも手馴れたお母さんの仕草の技ありです。

お茶こそ、いざが「日頃」と言われる修練の賜物です。どうぞ お試しあれ。


今日の室禮は、長・四畳に、向こうきり逆勝手で、吊釜です。
お釜と炉があれば、何処ででもお茶が点てられる事を、私自身が始めて、実体験をして、お勉強させて戴いています。

昔のお茶をなさった方々は、なんと、頭が柔らかなのでしょう。
「八炉」の稽古は、かって幼い頃に習いましたが、その当時は、八畳の、本勝手、出炉の周りに、風呂先屏風をあちらこちらに動かして、稽古をつけて頂きましたので、頭では理解出来たつもりでも、果たして、向こうにあったり、隅にあったり、はたまた、台目席の柱のつもり、と言われても、よく解っていないのが、正直なところです。

今回は、畳立礼のお陰で、自由自在に「炉」を据えることが出来ますので、本当に・変幻自在となりました。今回の経験が、皆様が茶室を建てられる時のお役に立ちますように。


今日の室礼は、長四畳に、初入りはお膳を持ち出す時に、「給仕口」をもうけ、後入りでは、一宮流・向こうきり、逆勝手の前に、一列に並んでいただき、お濃茶を召し上がっていただきました。

吊釜の制約があるお陰で、宗厚の苦手部分・ねばならない事はかなり無理があります。
結局、従来の家の在り方は、同じ家族や、環境では便利でも、状況の変化や、お客様によっては、大幅に家の間取りを変えなければなりませんが、茶室にも同じ事が言えて、天井上の「蛭釘」の位置は変えられませんので「炉」の位置も動きません。
今回は「吊釜」が条件ですから、「炉」の位置をそのままにして、室礼ました。

毎回面白いほど部屋の様子が変わります。
「八炉」の発想も、おそらくは、この辺の事ではないのでしょうか?
こんな時、つくずく、幼い頃チョット垣間見た撮影所のセットが、見事に変身する経験が役に立っているのだと、「経験に勝るものなし」と知らされます。


今日は、小間の茶室に、向こう切り・逆勝手のお点前に挑戦です。
三畳の小さな部屋ですが、春雨の降る、小寒い夜には、丁度良い感じです。
写真は、一生懸命「詩」を書いてくださっているところ。

初めに

料理の基本

野菜の下ごしらえ

魚の下ごしらえ

食べ物の旬

TIPS

懐石の献立12ヶ月

Copy Right IKKUSN Co.,Ltd.
Since 2004