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12日(日)、前日下調べをした御蔭で、コネチカットへの道は、余裕で辺りを見渡すことが出来ました。NYから車で約一時間半の距離は、都会から僅か離れただけとは信じがたいほど広大な森に囲まれた住宅地で、芝の続いた家々の玄関先には巨大なヒマラヤ杉が、ここかしこに点在して、ヨーロッパ風の建築が個性豊かな街並を造っています。
今、将に秋たけなわ。 黄金色に染まった大木の間に真っ赤な潅木が色を添え、この地が日本の北海道と同じ緯度と言われる所以が理解できました。
一宮庵ニューヨークのホスト役をお引き受けいただいた
ジャックマン美恵さんとは20年近いお付き合いで5年前、サンフランシスコのお家に、当時、幼稚園のお嬢様二人とご家族を訪ね、在米日本婦人と、アメリカ人夫妻とで茶懐石料理とマナーのお稽古をさせて頂き、「アメリカでお稽古をしましょう」
と、話してくださった事が、今回、10年がかりの種蒔きを思い立つきっかけを与えてくださった方です。 フランスの、ロワール城のお茶会には、ご夫妻で参加してくださり、常に一宮庵を理解し、応援してくださいます。こうした
「柱」 の方々が、世界中に存在して宇宙というレベルで世界を考えると、太陽の文化を取り囲む水、金、地、火、木、土、天、冥、海・・・・・・・
お茶の世界は陰陽五行を通して、人の心に明かりを灯すしるべとなるのでしょう。 コネチカットのお家は、広大な敷地に森があり、池があり、プールもあります。ご主人のお仕事の拠点はサンフランシスコながら、子供たちの教育の為、彼女のたっての希望で今年の8月、ニューヨークにお引越しをしました。隣接するコネチカットの
このお家は、所謂 別荘というわけです。
二人姉妹に3歳の坊やの出現に、驚く間もなく、彼女とご無沙汰している間に、ミエ・ジャックマンは、夢と現実を両手に持って、堅実に、確実に、夢を実現するアメリカンドリームを支える母親像が出来上がっていました。
雪が降ると氷が張りアイススケートのできる庭の向こうに2年後には「茶室」を建てるため、今から設計の青写真が出来ています。
井田氏の今回の一番の収穫は、もしかして、庭師となった自分の姿が見えかくれする森に見えたのではないでしょうか。
日本の若者が日本を愛する外国人に認められ、すばらしい技を披露する事が出来たら、夢のようです。
御夫妻の子育ては、幼時から、世界の本物を身につける事で、サンフランシスコ時代に、しっかり礼儀作法を教える個人レッスンにかよったレディ達に、今度は、アメリカに居ながらにして、日本の茶道になじむ娘達の成長を見守る両親の思いは、其の国際人が「日々の暮らし」の中にすでに育っている事と思うと、思い付きの様な10年後の私の夢は、どうやら、世界中の方々が必要となさる現実ではないのかと思うものになりました。
この8月、シンガポールで縁があった野川美香嬢は、今回の旅の為に、岡倉天心の本を読み、「お先へ」「お手前頂戴致します」を作法通りにお伝えする為に勉強した甲斐あって、それぞれの場で、立派にホスト役を務めました。一宮庵遠征隊は、皆異なる仕事を持ちながらも、お茶という文化を愛して、その一期一会に集中出来る心のあり方に脱帽です。「だしの取り方」「米の研ぎ方」あとは、すべて現地で調達の我が日本料理は、秋の味覚の「きりたんぽ」までまじえて、無事、和やかにアメリカ懐石教室を終了しました。
お客様をお送りして、一同がホット胸をおろした時、満月が上がりここがアメリカなのかと見まがう程、日本の国を意識せずにはいられませんでした。
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