月 刊
一宮庵たより
平成12年9月号
第69号
編集者
齋 藤 隆 史
〒157-0066世田谷区成城6-22-7
TEL03-3484-5878
FAX03-3484-7769
有限会社一宮庵
ホームページ版

               

今年の朝茶事  
立秋を過ぎると、さすがに朝夕は「はっ」とする程の風が通り過ぎます。古歌の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども、風の音にぞ驚かれぬる」とは、実に鮮やかな描写と感心してしまいます。
季節ごとの室礼や旬の食べ物は、この国ならではの文化で、特にこの夏は、岩手県生出町の土地のお恵みの竹炭と炭俵、お人の縁によるベトナムのお椀や塗りのお盆が授かって我ながら自然のままに取り合わせたお茶の道具組みが、現在、ただ今の一宮庵そのものを物語って、、作意のないあるがままの朝茶事をお楽しみ頂けたのではないかと思います。
朝茶事は、冷房もない時代の先人の知恵から、日の昇る前の一刻を露地にはびっしょり水を撒いて地面からは露を含んだ風をのせて、ひときわ濃い緑の色を室内に取り込んでお客様をお待ちします。
八月は母宗玉の祥月命日が有り、毎回お灯かりを灯し香をたいて茶恩に感謝致します。
今年は特に古希を迎えられた大谷様から親しくお電話を頂戴して、姑様がお亡くなりになった年に一客一亭のお茶事をしてその折、二人でお経を唱えさせて頂いたその日を今年も重ねました。
八月の終わり、朝茶も最後を迎える頃、中田様からお電話で「娘が建築科の勉強の中で神社、仏閣以外のお茶の室礼の結界の写真を撮る課題で困っています」とのこと、何とグッドタイミングで、今年の夏の一宮庵の「うちわ立てにすっきり伸びた竹炭の結界」がお役に立ちました。八月二十九日にはサンケイリビング主催で小学生の「体験ミニお茶事」で、箸の上げ下ろしから一汁一菜のお点心とお点前を頂く子供たちの興味溢れる風景や、ニューヨークから日本男児のお茶のお稽古のご依頼等があって、いよいよ二十一世紀は日本の国の楽しくて良いものが世界の皆様方のお役に立てる日が来るようです。
昨年に続き今年も大樋美香様が朝茶事に来庵下さいました。

氷とペンギン
一宮庵の氷水指に今年からペンギンが仲間入りして、南極の氷とシンガポール出身のペンギンがミスマッチ室礼となりました。 
   
お知らせ
十月二十三日(月) 栃木県小山市近郊の竹楓園和喜庵において一宮庵茶会を催します。参加ご希望の方は一宮庵事務局まで

 

夏休み子供ミニ茶事
サンケイリビング主催で夏の一日、おちびちゃんのミニ茶事≠催しました。箸の上げ下ろしと、一汁一菜のお食事お菓子とお抹茶で紳士と淑女の体験入門八月二九日 午前、午後 各一クラス計30名の小さな紳士と淑女の皆さんにお集まり頂きました。
一宮庵まで引率のお母様方には涙を呑んで一旦ご退場頂き、子供たちだけの秘密のお茶事のはじまりです。
子供とは云え、ナカナカどうしてみなさんお行儀のよい方揃い、はじめは箸の扱いに戸惑ったりしましたが、一度教わったらもう、きちんと出来ます。
「家に帰ったらお父さん、お母さんに教えてあげる!」と、張りきるお嬢ちゃん、いつもは食べない嫌いなモノにも頑張ってチャレンジした坊や…大人顔負けの積極的な質問も飛び出し、一宮庵としても改めて小さなお子さんがたのお茶や食事の作法に対する興味の高さを知らされながら、終始和やかな雰囲気で終了することが出来ました。 みんな、冬休みも会えるとイイね!


重陽のお献立
向付     くじら 浅葱 わさび
椀盛     魚そうめん オクラ おろし柚子
焼物     いちじく焼き  からし味噌
煮物     蓮もち もろこし寄せ
八寸     子持ち昆布  菊
      松茸ご飯
秋の空の色と野に咲く菊の花の色は、日本の季節を表す代表的描写です。菊を朱の盃に浮かべて…
御酒を一献!

 

風水会席 
重陽とは、五節句の最後の陽(奇数の九)が重なって、健康長寿を祝う習わしの日です。
今月の風水はご家族の健康を祈りましょう。
時の肴     菊酒
の膳     胡瓜 椎茸 酢の物
の膳     海老 玉ねぎ パセリソース
の膳     芋旨煮
の膳      鶏オレンジ焼き
の膳      しめ鯖  わさび
天       ご飯  味噌汁
地      菓子  抹茶  



 〔一宮庵たよりトップに戻る

[トップページ] [ご会食] [茶懐石料理教室] [風水会席] [一宮庵たより]

一宮庵
住所 〒157-0066 東京都世田谷区成城6-22-7
電話 03-3484-5878 FAX 03-3484-7769 E-mail ikkuan@ikkuan.com
copyright(c) ikkuan co.ltd